絵本がつなぐ、子ども・学生・地域の輪 【学生による地域密着型の読み聞かせボランティア】
読み聞かせサークル Hobbit
とはなす岡崎・おかざき世界子ども美術博物館
読み聞かせサークル Hobbit は、岡崎女子大学子ども教育学科および岡崎女子短期大学幼児教育学科の学生によって結成されたサークルです。子どもが好き、絵本が好きという学生たちが、「地域の子どもたちにもっと絵本の魅力を伝えたい」という思いから自主的に集まり、活動を始めました。大学で学ぶ保育・教育の知識を実践の場で生かしたいという学生の声も、設立の大きなきっかけとなりました。
一方、子どもを取り巻く環境に目を向けると、近年では家庭や地域で子どもが本に触れる機会が減少していることや、子育て家庭の孤立、地域コミュニティの希薄化などが社会的課題のひとつとしてあげられています。
そこでHobbitは、
・子どもたちが物語に触れる機会を増やし、想像力や感性を育む場を提供すること
・学生と地域の子ども・保護者をつなぎ、コミュニティの交流を促進すること
・子育て家庭にとって気軽に参加できる居場所づくりに貢献すること
・学生自身が実践を通して学び、将来の保育者・教育者としての資質を高めること
を目的とし、積極的に地域に出向き活動しています。
絵本や紙芝居の読み聞かせをはじめ、パネルシアター、製作遊びなど多様な活動を通して、地域の子どもたちとふれあいながら、夢や感動を届けています。会の始まりの時間には手遊びを取り入れ、子どもたちが自然に読み聞かせの世界に入っていけるよう工夫しています。
近年では、高年者センターが世代間交流を推進していることから、高齢者の方にも子どもたちと一緒に参加していただく機会を設けるなど、幅広い世代とのふれあいを大切にした取り組みも行っています。
【実施先】
- とはなす岡崎(高年者センター)
- おかざき世界子ども美術博物館
- 親子教室(学内)
- 岡崎市南部市民センター
- おはなし会(刈谷市中央図書館)
- ことことキャラバン(こども未来館ここにこ・豊橋市)ほか
【成果】
・高年者センター岡崎、南部市民センター図書室、おかざき世界子ども美術博物館、刈谷市中央図書館において、年間14回のペースで読み聞かせ、パネルシアター、製作遊びなどを実施。
・各会場10~30人程度の参加者があり、好評を博しています。
・絵本や物語の世界に触れることで、子どもたちは楽しみながら想像力や言語感覚を育んでいきます。特に、十分な読書習慣を確保しにくい家庭の子どもにとっては、本に触れる貴重な機会となっています。
・同一会場で継続的に開催することで、子どもたちと学生との間に信頼関係が生まれ、絵本を通じた豊かなコミュニケーションが育まれています。
・保護者にとっても気軽に参加できる「地域の居場所」となっており、地域の施設と子ども・保護者との接点が増えることで、地域コミュニティの形成や、孤立しがちな子育て家庭の支援につながっています。
【課題】
学生の移動手段が十分に確保できないことから、少人数での訪問となる日もあります。安定して活動を届けていくには、移動手段の確保や参加しやすい体制づくりが今後の課題となっています。
ボランティアへの参加者、学生の自宅近くの活動場所