ふるさと六ツ美を詠む俳句・短歌のコンテスト 【ふるさと賞】
一筆啓上・作左の会
岡崎市南部地域
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
これは、徳川家康公の天下統一に貢献した武将・本多作左衛門重次が、長篠の合戦の折に戦地から妻に宛てた手紙と言われています。本多作左衛門重次は「鬼作佐」と呼ばれ剛直な性格の反面、思いやりのある人情味豊かな人物で、この手紙にも家を思い、子を愛し、いつも忠義を忘れぬ本多作左衛門重次の気持ちがよく表れています。この手紙は以前、学校の教科書にも載っており、日本一短い手紙として知られています。
六ツ美西部地区宮地町で生まれた本多作左衛門重次の「思いやりの心」を、地元の六ツ美西部地区でのまちづくりに活かそうと、平成11年(1999年)に会を発足しました。誰にでもある故郷への想いや日々の生活の中で得た感動を、俳句・短歌に詠むことによって「ふるさと六ツ美」を見つめ直し、改めて郷土を認識する機会とすると共に地域おこし活動の一環とし、ふるさとへの想いを享受してもらうことを目的とし平成17年(2005年)からこの事業が始まりました。
六ツ美地区の小中学校の児童生徒および一般の方から、俳句と短歌の募集を行い、俳句の部、短歌の部ごとに最優秀賞と優秀賞を設けて、表彰を行うとともに、地域交流センター六ツ美分館・悠紀の里のギャラリーに掲示しています。
また、「俳句・短歌入選作品集」を作成し、入選者全員に配布するとともに、自分のふるさとを親子で語れるようにと、パンフレット「一筆啓上・鬼作左」を作成・配布し、一筆啓上・作左の会とふるさと賞の認知度を高めています。
六ツ美西部地区を中心に六ツ美地区4小学校と2中学校の児童生徒および一般の方から募集し、第1回ふるさと賞は、俳句219句・短歌98首の応募がありました。そして、20回目の開催となった2023年には俳句1,523句・短歌1,057首の応募があり年々増加しております。
本多作左衛門重次の人情と、それに端を発した短歌・俳句を通じたまちづくりは地域で周知されつつあり、今後は小中学生だけでなく、その保護者や一般の方にも広く知ってもらうことを目指しています。
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