地域福祉を支える食の架け橋 【フードバンク事業】
認定NPO法人葵風
岡崎市北部
食品製造の過程では、形状やサイズが規格外であることなどを理由に、商品にならない食材が一定数発生し、これらは流通することなく廃棄処分されます。「フードバンク」はこれらの規格外品を引き取り、福祉施設や子ども食堂などへ無償で提供する活動をしています。寄贈された食材は子ども食堂などで活用され、地域の福祉や子ども支援の一助となってきました。
しかし、2019年から始まった新型コロナウイルス感染症の拡大により、会食の機会が制限され、その結果、使用されない食材がフードバンクに滞留するという問題が生じました。このような状況を受け、一部の子ども食堂では、食材を調理し食事として提供する方式から、各家庭へ直接食材を配布する方式に運営が変更となりました。一方で、配布先や参加者が限定されたことで、一家庭あたりの食材の量が多くなり、食べきれずに食品ロスが発生したり、配布された食材が転売されるといった問題も起こりました。こうした課題に対応するため、全国のフードバンクを運営する団体や中間支援団体が協働し、広域的に対応可能なフードバンクの拠点整備が進められてきました。
岡崎市でも、2024年7月井田南町にフードバンクの新たな拠点が開設されました。この拠点では、子ども食堂等への安定的な食材支援を行っているほか、食を通じた地域のつながりづくりや、誰もが安心して暮らせるまちを目指した取り組みが進められています。
・企業からの食品、防災備蓄品などの寄付受け入れ ・家庭等で賞味期限に近い食品、消費しきれない食品を寄付・回収する「フードドライブボックス」の設置 ・食の支援等に関するLINE相談窓口の設置 ・食が与える環境への影響などをテーマにした学習会やイベントの開催
令和6年7月から令和7年1月まで食品提供件数 約18,000件・提供重量約4.6t、「フードドライブボックス」の設置128か所・提供重量約3t、企業寄付8団体・提供重量約1.3tとなりました。 一方で、始めて間もないため他市からの寄付品が多く、市内企業からの受け入れが少ないのが現状です。 加えて、食品調達や回収など全てが手弁当による活動となるため回収や仕分け、システム管理に携わってくれるボランティア等の人的資源、資金などが不足しています。
【ヒト】ボランティア
・協力店舗を回り、フードドライブボックスの中身を回収するボランティアです。お仕事や散歩、学校帰りに気軽に取り組めるボランティアです。
・学生ボランティアも積極的に受け付けています。食を通して、現代社会の問題を考えてみませんか?
・保管倉庫の管理ボランティア
【モノ】
・賞味期限切れになりそうなもの、自宅で消費しきれないものなど、食品の寄付
関連サイト
本活動へのお問合せ
認定NPO法人葵風
- E-Mail:hokushinkai.ichihoshi@gmail.com