思いやりの心を育む『読み聞かせ会』 【絵本で知る食物アレルギー】

分類 地域
実施団体名

食アレスマイルネット

主な活動場所

岡崎市全域、その他全国

背景・目的

『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』

これは、食アレスマイルネット代表の栗田洋子さんが2007年に自主制作した絵本です。 栗田さんのお子さんは4歳の時、重度のピーナッツアレルギーであることがわかりました。その際、「娘の命を守りたい」「食物アレルギーの患者には、周囲の理解と協力が欠かせない」と痛切に感じ、2007年12月に団体を設立し、この活動を始められました。

アレルギー症状を引き起こすアレルゲンは口から摂るだけでなく、吸入や皮膚接触、注射などの経路からも体に入ることがあります。体に入ると免疫が過剰に反応し、じんましんや吐き気、腹痛、咳などの症状が現れます。特に緊急性の高い症状をアナフィラキシーと言い、時に命を落とすことさえあります。

こうした食物アレルギー患者は、年々増加していると言われています。 小さなお子さんが皆と一緒のものが食べられないというのはどういうこと? 全く食べられないのと少しなら食べても大丈夫というのは大きく違う?

食物アレルギーの啓発絵本の読み聞かせを通じ、食物アレルギーが特別なことではなく、当たり前に受け入れられる社会になってほしいと、正しい知識や情報を発信し、患者さんの精神的負担を軽減することを目的として活動されています。

事業内容

岡崎市内では市内の子育て支援団体、市民活動団体とも連携しながら食物アレルギーの正しい知識を伝え啓発していくための絵本の読み聞かせ会を開催しています。また、読み聞かせだけでなく、授業や講演、絵本の贈呈といった活動もしています。

成果・課題

    <成果>
    岡崎市内での活動に留まらず、絵本を持って全国47都道府県を実際に回り啓発活動を16年継続。愛知県内54市町村の図書館、保育園等に絵本を450冊(協力:公益財団法人愛知教育文化財団)、加えて、その他、都道府県の図書館に絵本を1650冊(協力:公益財団法人日本ハム食の未来財団)贈呈しました。そうした啓発活動が評価され、第75回「保健文化賞」を受賞しました。

    <課題>
  • アレルギーについて自分事として興味を持ってもらえない事がある。
  • 必要な人に必要な情報を伝えたいが、絵本の認知度が低く届かない。
  • 活動資金は、助成金で賄っているが自己資金の持ち出しも多い。活動を継続していくための資金調達に苦労している。

求めているヒト・モノ・コト

  • 活動するための資金
  • 読み聞かせのボランティア(学生も大歓迎!)
  • イベント開催時にお手伝いをしてくれる人

本活動へのお問合せ

食アレスマイルネット