むらさき麦の風薫る藤川宿 【むらさき麦まつり】

分類 地域
実施団体名

藤川まちづくり協議会

主な活動場所

岡崎市藤川町

背景・目的

 平成13年(2001)、東海道藤川宿(岡崎市藤川町)は、東海道五十三次の宿駅制定から400年の記念の年を迎えました。江戸時代には松尾芭蕉が、一面に咲き誇るむらさき麦の姿を眺め「ここも三河 むらさき麦の かきつばた」と詠み、宿場町として栄えてきたこの地の魅力を広く伝えようと「藤川宿場まつり」が開催されました。

 このイベントの開催を機に、藤川宿の価値をあらためて見直そうと、毎年むらさき麦の穂が紫色に染まり、暖かな春の風になびく5月の中旬に「むらさき麦まつり」を開催するようになりました。主催は地元有志の皆さんで構成される、藤川まちづくり協議会です。

 藤川まちづくり協議会では長年途絶えていたむらさき麦を、平成6年、県農業試験場から20数株譲り受けて復活させ、今では畑一面に広がるまでに栽培してきました。地元の生産者や販売者、大学生らの協力により、パンやビールなどむらさき麦を使った商品は30種類以上にもなっています。

 地元特産の「むらさき麦」や宿場町の風情漂う「藤川宿」という地域資源の価値を再認識し、後世に残していくことを目的にむらさき麦まつりは開催されています。訪れる人々に楽しんでいただけるよう、地域住民や観光客が参加できる様々な催しや体験会を工夫しながら、地域の歴史や文化を伝えています。

事業内容

主催:藤川まちづくり協議会
協力:藤川小学校
   愛知学泉短期大学
   道の駅藤川宿
   岡崎市東部地域交流センター・むらさきかん
   岡崎まち育てセンター・りた
会場:藤川地区一帯
開催時期:5月の第2週もしくは第3週土曜日(むらさき麦の見頃にあわせて)

主な事業内容
・むらさき麦お菓子グランプリ(むらさき麦を使ったお菓子の食べくらべ)
・むらさき麦畑観賞ツアー
・むらさき麦を使った商品の販売
・藤川小学校児童のガイド付き藤川宿まち歩きスタンプラリー
・市民活動団体による市民活動博覧会(展示・体験など各種催しあり)

成果・課題

 近隣の幼稚園や小学校と連携することで、子どもたちに地域資源であるむらさき麦や地元の歴史を知ってもらい、地域に対する愛着を持つ機会を提供できています。この取組により、地域への関心が高まり、地域社会に貢献する将来の担い手としての育成が期待されています。

 一方で、世代交代により住居の建て替えなどが進み、昔ながらの景観を保つことが困難になっています。このため、宿場町の風情を継承するためには、歴史的建造物や風景を保護し、伝統や文化を次世代に引き継ぐ取組が求められています。

求めているヒト・モノ・コト

・藤川宿の案内が出来るガイドや成り立ちなどを語り継いでくれる人
・SNS等で情報発信をしてくれる人

関連サイト

本活動へのお問合せ

藤川まちづくり協議会